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交差。

隔月開催のイベント「croisements kagoshima vol.4」が、
レトロフトチトセ・リゼット広場で今夜開催されました。
これまでで最大の来場者数だったらしく、
クロワズモンが鹿児島に定着して来たことを強く感じます。

今回のゲストは、ギターの今井和雄氏。
主催である松本充明さんの改造シタール、
松岡竜大さんのギターを加えてのトリオも良かったですが、
私は、今井氏のソロ、松本さんと松岡さんのデュオの順に楽しみました。
特に今井氏は、音楽のテンション(持続力、鮮度)が全く落ちず、ずっと面白かったです。
最前列の方々は、今井氏と同じように床に座ったら、
また違った音楽が聴こえたかも知れませんね。
前回のHans Koch、Gaudenz Badrutt両氏の時は、そうやって聴いたので…)

クロワズモン(鹿児島版)では、会場が書店であることに因んで、
演奏の後に、ゲストが紹介する本をテーマにトークセッションが行われます。
今回は、小杉武久著『音楽のピクニック』と、高柳昌行著『汎音楽論集』でした。

今井氏とは、開演前と終演後に、お話を沢山させて頂きました。
というか、開演時間を過ぎても話していました…。
現代音楽の話も多かったのですが、作品の特異なコンセプトについて、
作曲家と事前にディスカッションして臨める現場は殆ど無いらしく、
そうやって録音されたのだろうと思っていた作品もあったので、少し驚きました。
ジョン・ケージや武満徹の記譜や、演奏家の読譜に関する言及もありましたが、
作曲家と演奏家とのそれまでの信頼関係を除けば、
やはり楽譜の意義を考えさせられる話です。
他にも、デレク・ベイリーが楽譜に残したらしい作品や、
「音響エネルギーの推移」という言葉のロマンティックな印象など、
(どうして「音響の推移」ではなく、わざわざ「音響エネルギー」と表現するのか)
興味深い話が幾つもありました。

一方で、自分の知識が足りず、思想も未熟なのが本当に悔しかったです。
「今の話、分かりませんでした…」と顔に出ていたでしょうし、
これ以上突っ込んだ話をしても理解出来ないだろうと、
レベルを合わせて下さっていたのかも知れません。
勉強や経験が足りていないのは、やはり損をします。
大変恥ずかしく、しかし、有意義な時間でした。
また、一昨年の秋、祖師ヶ谷大蔵での打ち上げでご一緒した方と
再会出来たことも嬉しかったです。

余談ですが、私の作業机から見える位置に、野々村禎彦氏の
『新しい音響』に飽きたリスナーのための、新しい時間体験
という短い文章を常に置いてあります。
http://koji.music.coocan.jp/nonomura.html
クロワズモンにお伺いするのは今回で3回目でしたが、
この文章を最も強く意識しながら臨んだステージでした。
現代の耳には、最早、単にかっこ良く、
もしくは美しく聴こえてしまう音楽(別に否定的な意味ではありません)から、
もう一歩、踏み込むことは出来ないのか。
新しい音響に飽きたリスナーは、何を楽しみに聴けば良いのか。
飽くまでも私の作曲の課題として、とても難しいですが、避けられないテーマです。
現代音楽の作曲家が求めた新しい音響が、即興演奏で達成されていることについて、
今井氏は「私達が現代音楽を参照したのだから当然」という風に仰っていました。
現代音楽や即興演奏に限らず、「What's next?」が待ち望まれて久しいです。

閑話休題。
クロワズモン(鹿児島版)の特徴の一つに、
花の木ファームラボ」のサンドイッチが提供されることが挙げられます。
今回も大変美味しかったのですが、
自家製ソーセージを用いたホットドッグも始められたようですので、
そちらを頂きに、またお伺いしたいです。

さて、次回のクロワズモンは、3/14(土)19時半より、同会場で開催予定とのこと。
ゲストは、サクソフォンの山内桂氏。
ずっと気になっていた方ですので、今から心待ちに致しております。
素敵なイベントを開催して下さった皆様、ありがとうございました!

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