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GGサロンコンサート

20110916・GGサロンコンサート

9月16日(金)、東京都豊島区にある現代ギター社さんの「GGサロン」にて、
ギタリスト、山田岳さんのリサイタルが開催されました。
同月1日に広島で開催されたものの東京公演となります。
(プログラムは一部異なります)


この中で、拙作《》を初演して頂きました。
広島で既に演奏されているものの、
東京公演の方が先に決まり、告知も始まっていたため、
広島と東京で初演するという複雑な事情となってしまいました。
今回は会場からして、ギターに一家言持った方々が多くご来場なさる筈。
変にプレッシャーが強かったです。

山田さんの演奏は、広島公演から更に進化した感じ。
前々日のリハーサルでも、譜面を深く読み込んだ上でのアイデアを沢山提示して下さり、
しかも、それを確かな技術と感性で現実のものとして下さり、大変嬉しかったです。

また、現代曲として、というよりも、
新しいギター曲の一つ、というようなイメージで演奏して下さったらしく、
このコンサートの趣旨を鑑みても、良い効果を生んだと思っております。
会場には、現代曲に積極的なギタリストの方々だけではありませんでしたが、
概ね好評だったようで、山田さんの的確な判断が功を奏した形です。

この《楓》について、山田さんは「感傷的」と仰って下さいました。
拙作は作曲上のシステムから音を引き出したに過ぎないものが多いのですが、
それでもエモーショナルに解釈されたりして、
必要以上に情感たっぷりに演奏されることもありました。
でも、山田さんは核の部分を捉えて下さっていたのだと思います。
「感傷的」という言葉を注意深く選ばれた態度にも、感銘を受けました。


リサイタル全体ですが、それはもう素晴らしいものでした。
私は特に詳しい訳ではありませんが、
ギタリストにとって避けては通れないような曲でプログラムが構成されていたようで、
多くの方から感嘆のコメントを伺いました。
勿論、ギターを演奏されない方も楽しんでいられるご様子でした。

本編ラストで演奏された、ピザティの《ポエマ・デッラ・ルーチェ》は、
ギターとテープのための作品。
今回の東京公演だけでなく、広島公演でも賛否両論があった曲ですが、
私は、抽象的な音像でありながらドラマ性もあり、
また、ギターの魅力を引き出す素敵な作品だと思います。
10分を超える長さに関しても、この曲には必要なものだと感じました。
ただ、テープの音量を途中で調整した方が良いような箇所もありましたから、
いつか優秀なエンジニアさんとのコラボで、再びお聴きしたいです。

アンコールは、リュートのための作品をギターで演奏されました。
山田さんはリュートも演奏される方で、今回は、その奏法をギターで模した形。
アンコールということもあって、リラックスされていたのでしょう。
とても心地好い音楽でした。


私にとって、山田さんとの出逢いは本当に大きいです。
今までも、30代までの優れた演奏家さんに拙作を上演して頂くことが多かったのですが、
ここまで沢山の意見を交換して初演に臨むのは、初めてのこと。
私のリハーサルは、2時間くらいの中で2、3回しか通さずに、
後はずーーーっと雑談することばかりなのですが、その機会も最も多かったですし。
最近、拙作の上演に際して「ぼっち」だと感じることが続いたので、その反動もありました。
山田さんの音楽への深い造詣には敵わない私ですが、
少しでも彼の言葉を理解しようとして、結構必死でした。
また、ここまで現代曲(特に、同時代の新作)に積極的な演奏家さんとお会いしたのも、
初めてのことでした。
そこには、彼の演奏家としての矜持や使命が強く関わっているようです。
拙作もTwitter経由で実現したのですが、
このようなアプローチにも本当に積極的です(また後述致します)。
これから先、山田さんのために多くのギター作品が生まれることと思いますが、
きっと、お互いにとって、そして、現代音楽界にとって、幸せの連鎖となる筈。
私も、そこに連なることが出来るよう、精進して参ります。


2次会まで含めると、27時過ぎまで催された打ち上げも大変楽しかったです。
途中から松田弦さんも参加されたのですが、
ギタリスト達の魅力を存分に味わえた様な気が致します。
ふざけた話も多かったのですが(そこがまたいい)、
途中途中で音楽への鋭い切り口や、深刻な相談話も繰り広げられました。
クラシック関連のコンサートの打ち上げで、
こんなにも居心地が良かったのは初めてでした。
皆さんのフットワークの軽さと実行力を、私も身に付けたいです。


この《楓》は、本日、横浜の青葉台フィリアホールで開催される、
アマゾニコ五重奏団・松田弦 渡仏記念コンサート」でも再演されます。
演奏は勿論、山田岳さんです。

アマゾニコ五重奏団・松田弦 渡仏記念コンサート


山田さんも、《楓》が多くの方々に演奏されることを望んでいらっしゃいます。
公演当日、私もスコアをご来場されたギタリストの方々に無料配布させて頂きました。
(曲にもよりますが、拙作の上演機会では恒例行事となりつつあります)
もし興味のある方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂きたく存じます。
PDFをお送りさせて頂きます。
私からも、もっとアプローチを仕掛けて参ります。


本日、山田さんがTwitterで作品募集の告知をされました。
来年6月、中国・北京で公演されるそうで、
そこで初演するギターとフルートのための新作を公募されています。
詳しくは、山田さんのTwitterをご覧頂きたく存じます。

相性が良い筈なのに、なかなか作品が生まれないこの編成。
このように呼び掛けることで、きっと素晴らしい作品が集まることでしょう。

また、山田岳さんはこれからも国内外で演奏されます。
随時更新されるスケジュールをチェックして、是非、生で聴いて頂きたく存じます。


長くなってしまいました。
誤解を恐れずに申せば、
もっともっと現代音楽に特化したいと強く誓った今回の東京滞在について、
その他の内容はまた後日、書きたいと思います。
最後まで読んで下さり、誠に有難うございました。
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