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美味。

大きなピアノと小さなピアノ

広島・ふくやま芸術文化ホール「リーデンローズ」自主事業、
音楽定食五百円也Vol.17『中村和枝の大きなピアノと小さなピアノ』朝定食にて、
トイピアノ作品《星屑~Stardust~》が素敵に初演されました!
そして、夜定食のアンコールで早速、再演して下さいました。

中村和枝さんの名前に基づくルールに従って、
モーツァルトの《きらきら星変奏曲》を並べ替えた「だけ」の本作。
ルールさえ分かれば誰でも作曲出来るような小品を、
イマジネーション豊かな音楽に仕上げて下さった中村さんに感謝!
トイピアノは、Schoenhut製の3オクターブあるモデルを使用されていましたが、
流星群のような、魅惑的な音響が生まれていました。
また、コントラバス奏者・作曲家で、同ホールの館長を務める溝入敬三さんが、
打ち上げで本作へ下さったお言葉にも恐縮しました。

シューベルトに始まり、内部奏法やクラスターがたっぷりのカウエル、
溝入さんのソロで演奏されたシェルシ。
ピアノ史に残るであろう一柳慧氏の《ピアノメディア》や、
トイピアノを代表するモンタギューや平石博一氏の作品。
ユーモア溢れる溝入さんの作品(語りながらピアノを弾くという意味では超ハード!)に、
83歳を迎えた今もなお、世界の現代音楽界の最先端を切り拓く、松平頼暁氏の世界初演。
このプログラムで拙作も取り上げて頂いたのは、かなり刺激的な体験でした。
新作ばかりの公演だと、「自作も負けていない」とか、変に勘違いしがちですからね。

ご来場のお客様も、現代音楽を含む公演に普段から親しまれているのでしょうか。
一柳作品や松平作品に対する拍手が特に大きかったのは、本当に印象的でした。
(私も終演後に、沢山のお声を掛けて頂きました)
それは勿論、中村さんの演奏が素晴らしかったからこその拍手。
約1時間半の公演を1日に2回。しかも、超重量級の別プログラムですよ!
開演前に溝入さんが「もっと聴かれても良いピアニスト」と紹介されていましたが、
私もそのように強く願っております!
中村さんの鮮烈なピアノと柔らかいお人柄ならば、
個人の好みを超越した所で、現代音楽をお楽しみ頂けれるかも知れません。

加えて、リーデンローズと溝入さんが、福山の皆様に愛されていることがよく分かる公演でした。
ホールの催し物案内(パンフレット)にある溝入館長のコラムには、
2012年に布袋寅泰さんのバックバンドとして全国ツアーを回ったご縁から、
今度のツアー会場にリーデンローズが入った喜びの文章と共に、
日本国憲法の前文冒頭と第九条の引用が掲載されていました。
音楽を自由に聴くことの出来る「永遠の平和」が壊されないためにも、
憲法をおさらいして、日本の未来を考えよう――。
ウィットに富む文章だからこそ、掲載も可能なのでしょう。
地方のホールやその自主事業、発信する情報の質など、私なりに大いに勉強させて頂きました。

もっと精査した上で大胆に作曲する。
いつも音楽を作り続けて、自分がオーバーフロウする日常を維持しよう。
そんな単純なことしか思い付けないのが悔しいですが、本公演を終えた今の、正直な気持ちです。
素晴らしい内容だったからこそ、何かを言い訳になんて出来ない、
他の誰でもない、自分への良い戒めにもなりました。

中村さんと溝入さんを始め、お客様を含む、本公演を創り上げて下さった皆様。
ありがとうございました!
また福山へお伺い出来る日が、今から楽しみです(●・▽・●)

星屑1  星屑2
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