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星屑。

音楽定食五百円也1  音楽定食五百円也2

8月26日(火)、広島・ふくやま芸術文化ホール「リーデンローズ」自主事業、
音楽定食五百円也vol.17『中村和枝の大きなピアノと小さなピアノ』にて、
トイピアノのための新作《星屑》が初演されます。
演奏は、現代音楽を中心に国内外で活躍されている中村和枝さん。

2年前に名古屋で初演された三重奏曲《爪紅》でお世話になった時から、
(トランペット:曽我部清典さん、ヴァイオリン:宗川理嘉さん)
何か独奏曲を献呈させて頂きたいと願っておりましたが、それがようやく実現されます。

3オクターブあるトイピアノを使用する本作。
中村さんの名前に由来する簡単なルールに基づき、
モーツァルトの《きらきら星変奏曲》から選び出した幾つかの変奏を、
八音音階(C,Cis,D,E,F,G,A,B)に置換した「だけ」の音楽です。



同様のアプローチは、アニソンやショパンのピアノ曲など、既存の作品の「タブ譜」を、
異なるチューニングのエレキギターで次々と弾き倒したコラージュ的作品《かぎろい》や、
アルトフルートとギターのための《Watercolor》などでも試しましたが、
もっと柔軟に運用出来るようにしたいと考えたのが、本作を作るきっかけとなりました。

その後の、鹿児島の民謡を用いた室内オーケストラのための《思無邪》や、
私なりのゴスペルを提示したゼフュロスとエレキギターのための《Ebakos Zero》などは、
これを作曲した経験が無くては、着想することすら無かったかも知れません。
ジョン・ケージやオーネット・コールマンの手法を安易に援用しただけ。
そう感じる方も、少なからずいらっしゃるでしょう。





《星屑》を脱稿したのは、昨年8月。
鹿児島にてピアノ10台作品《Piano Function》を初演した直後で、
それまで殆ど交流が無かった、即興の演奏家やダンサー達からの影響も強かった時期。
旧来の観点からの脱構築などではなく、音楽のプリミティブな力を排除しようとせず、
編成や環境を活かす作曲を展開しなくてはならない、と強く考えておりました。
また、当時のブログには、以下のような想いを書いております。

   現代音楽が求め続けた様々な事象の中には、既に他の分野で十分に実現されているものもある。
   このことが事実である以上、私は今までよりも大きな足取りで前進しなくてはならない。
   現代音楽が、自らを無視する他ジャンルの後追いを続けるような現状を覆さなくてはならない。


ピアノ10連奏

その第一歩となった《星屑》を、
中村さんは「キュートで格好良くて優しさに溢れる」と評して下さいました。
どのような初演になるのか、大変楽しみです!(●・▽・●)

当日は11時開演と19時開演の2回公演で、拙作は午前の「朝定食」にて初演されます。
どちらも古典と共に、かなりハードボイルドな現代作品が並んでいるのが特徴で、
「夜定食」では、松平頼暁氏がヴィブラフォンのために作曲された、
《Wandering》のトイピアノ版が世界初演されます。
また、リーデンローズの館長を務めるコントラバス奏者・作曲家の溝入敬三さんも出演されるという、
贅沢の極みと云って過言ではない内容です。

現代音楽ファンには垂涎ものの内容ですが、それに限らず、広くお薦めしたい本公演。
詳細につきましては、以下のリンク先をご参照下さい。
お近くにお住まいの方は勿論、遠方からのお越しも心よりお待ち申し上げております。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/r-rose/22741.html

最後に、近況を一つ。
来年2月に初演される新作のスケッチを書き上げました。
作曲中に留守を挟むのは避けていますが、今回は苦戦しているため、広島でも作業を続けます。
(シャープペンシルで書いた五線紙を持ち歩くのは怖いので、久々にコンビニでコピーして来ました)
こちらも《星屑》と深い関係がある、10分程度のシンプルな音楽。
公演の詳細が発表されましたら、ブログでもご紹介致しますね。

Azure Child スケッチ
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