記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

打音。

8日の『會田瑞樹パーカッションリサイタル』にご来場下さった皆様、有難うございました!
NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』の影響もあったらしく、会場はほぼ満席。
公演の副題である「心の軌跡、打音の視界、記憶の道行」を、
それぞれにお楽しみ頂いたのではないでしょうか。

私にとっては、様々な打楽器作品を体感出来るだけでなく、
委嘱作曲家の伊藤巧真さんを始め、新しい出逢いもあり、大変刺激的な公演でした。
拙作《回鼓録》はボンゴ一組とトムトム4個のみで、スティックの持ち替えも殆ど無く、
膜質打楽器の作品としては何一つ珍しくない内容でしたが、
リズムパターンを(不正確であれ)口ずさむ方がいらっしゃって、何だか嬉しかったです。

当日演奏された各作品に対する様々な反応を見掛けましたが、
會田さんに対しては総じて良い評価だったのが、個人的に嬉しかったです。
また、作品へのご感想を伺う度に「この人には音楽がどのように聴こえているのだろう?」
という興味を強くするのですが、その発言者が普段から気になっている作曲家の場合、
拙作というよりも、その方の作品へのこだわりを伺っているようで面白かったです。
この人にこそ演奏して頂きたい、聴いて頂きたい、批評して頂きたいという願いが叶い、
不純かも知れませんけど、仕合せに感じる公演でした。

ここで、拙作へ頂いたご質問を幾つかご紹介します。
先ず、名前がモールス信号で提示される登場人物は、會田さんを含めて11名です。
彼と親しいご友人のお名前も含まれているので詳細は伏せますが、
男性はアルファベット、女性はカナのモールス信号を使用しました。
それなりに演奏が大変であろう、リズムが対位法的に絡み合う変拍子の連続となりましたが、
會田さんにとっては結構叩き易かったらしく、少しだけ意外で、大変心強かったです。

次に、膜質打楽器に特化した作品の筈なのに、違う楽器の音がすることについて。
途中、しゃがんで演奏していた箇所は、床を叩くことを想定したものでしたが、
会場によっては、ステージの床を直接叩くことが快く思われないとのことで、
代替案として、木琴の鍵盤を任意で幾つか選んだものを、初演時より叩いて頂いております。
小型の木魚は、舌を「カッ、コッ」と鳴らす指定の箇所で、今回から採用したもの。
楽器のスタンドを下から上へ叩く際、楽器のフレームまで叩くのも會田さんのご提案です。

また、先述の通り、少ない数の太鼓を想定した本作ですが、
これまでバスドラムを用いていた(トムトムは3個だった)のを、今回からフロアタムに変更しました。
重量感を殆ど欠くことなく、疾走感が増したので、良い判断だったと思います。
このように、會田さんが作品を積極的にブラッシュアップして下さったおかげで、
素敵な再演を迎えることが出来ました。

會田さんは作品や作家を愛しながらも、批評精神を忘れることなく、演奏に取り組まれます。
この姿勢が、彼に「主情」というキーワードを使わせているのかも知れません。
彼の優しくも厳しい姿勢を改めて目の当たりにすることで、
己に厳しくない音楽家は世の中に用無しだと、当たり前のことを再確認することでした。

最後になりましたが、本公演の主役である會田さん、とっても素晴らしかったです!
年内だけでも、彼が主役となる公演が幾つもあるようですので、
彼の音楽を未体験の方は是非、次の機会には足を運ばれてみて下さい。
特に力を入れているヴィブラフォンは、ソロ楽器としては未だ確立出来ておらず、
今後、作曲家との二人三脚で、何処までも進化していくだろうと思います。
http://mizukiaita.tabigeinin.com/AMHp-schedule.html
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

t_AGCH's twitter

カレンダー

01 | 2017/03 | 01
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

FC2カウンター

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。