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第46回MBCユースオーケストラ定期演奏会

12日(金)、鹿児島市民文化ホール第1ホールにて開催された、
第46回MBCユースオーケストラ定期演奏会」に伺って参りました。

MBCユースオーケストラは、
鹿児島の若い音楽家の育成と地域の音楽文化の向上を目的として、
1964年に南日本放送(MBC)の創立10周年を記念して結成され、
毎年8月の定期演奏会をはじめ、年に1、2回の公演を開催しているそうです。

今回の公演の目玉は、二つあったようです。
一つは、鹿児島大学教育学部音楽科学生・大学院生を中心とした合唱団が
本公演のために結成されたこと。
後半の2曲で参加されていました。
もう一つは、県内在住の二人の作曲家、
久保禎氏(鹿児島国際大学国際文化学部音楽学科教授)、
石田匡志氏(鹿児島大学教育学部音楽科専任講師)の作品が上演されること。

当日の上演曲について、幾つか取り上げたいと思います。

先ずは、ムソルグスキーの交響詩《禿山の一夜》。
私の大好きな1曲。
だって、ロックですもの。w
団員の純粋さゆえだったか、神秘的でもある不気味さは後退していましたが、
それでも迫力ある演奏でした。

前半最後の曲は、久保禎氏の《霧島~オーケストラのための~》。
みやまコンセール開館記念委嘱作品(献堂曲)として1994年に作曲、
ゲルハルト・ボッセ指揮、ヨゼフ・スークをコンサートマスターに迎えた
霧島国際音楽ホール開館記念オーケストラにより、開館記念式典にて初演された作品。
今回は、新燃岳の噴火活動による被害や東日本大震災に遭われた方々への、
そして、復興への想いを込めての選曲だったようです。
私がこの作品を聴くのは2回目(前回は、2009年の第73回鹿児島交響楽団定期演奏会)。
ラヴェルやドビュッシーの影響を受けつつも、洗練されたオーケストレーション。
プログラムノートによると、木の葉型を模した帆船(=みやまコンセール)が
南九州から南西諸島、東南アジア、そして世界へと向けて颯爽と進んでいく
イメージを描いているそうですが、曲を聴けば、それがよく分かります。
音楽が、しっかりと南下して行くのです。
途中で挿入される鳥たちの歌も、メシアンや吉松隆氏のそれとは違う印象ですし、
奏法ひとつ取っても、例えば、バルトーク・ピチカートは、
奄美の三味線のようにも、素朴な祭り道具のようにも聴こえます。
いつか旅するであろう日を夢見ているような、素敵な演奏でした。

休憩が終わっての後半1曲目は、MBCユースオーケストラ委嘱作品、
石田匡志氏の《祝典行進曲 第2番》が初演されました。
当初は石田氏の違う作品を上演予定だったものの、演奏が困難だったため、
急遽、MBCユースオーケストラのために新作を書き下ろしたとのこと。
石田氏の大学の研究室へ伺う度、スコアを色々と見せて頂くのですが、
私の中での石田氏の印象は、管弦楽作家、交響曲作家という感じ。
確かなエクリチュールに基づく作曲をされる作曲家です。
上述のような経緯での作曲ということで、
MBCユースオーケストラの魅力をフルに引き出すような豊かな音楽が期待されましたが、
石田氏は見事に応えていたように感じられました。
調性が、後半の他の2曲に合わせて、ニ長調だったことも影響していると思いますが、
無理のないオーケストレーションによる、限りない希望を称えた音楽でした。
プログラムノートによると、充実した音響を作り出すことに専念したようで、
正直な所、「その複雑さ、難しさは本当に必要か?」と疑問に思った所もあるのですが、
演奏回数を重ねていくことで、自然な表現が達成されることでしょう。

続いて、ヘンデルのオラトリオ〈メサイア〉より《ハレルヤ》。
これは、思い出の1曲です。
鹿屋東中学校の卒業式で、全校演奏されていた曲。
中学校生活のことなんて全く思い出しませんがww、
自分のパートやスコアの全容なら、はっきりと思い出します。
数年前からは全校演奏が無くなったと聞いています。
少し残念。

最後は、ベートーヴェンの《交響曲第9番》より第4楽章。
これも、ロックですよね。w
ムソルグスキーがキング・クリムゾンなら、ベートーヴェンはビートルズ。
恩寵の扉を開けた(開けてしまった)一人でしょう。
なんて譬えは怒られてしまうかも。w
最後まで素敵な演奏でした。

終演後、久保氏と石田氏にご挨拶させて頂きました。
あまりに素晴らしい音楽だったので、久保氏に思わず握手を求めてしまいました。w
石田氏はいつも謙虚ですが、拙作へのコメントはいつも辛辣なので油断なりません。w

オーケストラ曲を作曲したい気持ちはそこまで強くない私ですが、
やはり、オーケストラを聴くのは特別な気持ちになります。
素敵な音楽を、ありがとうございました。
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