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構築。

【おおすみ-かごしま芸術祭2013】

北田商店街での大隅オープニングは昨日、無事に終演しました。
ご来場の皆様、何となく気にして下さった皆様、誠に有難うございました!
きっと成功だったのではないでしょうか?

私がとにかく興奮したのは、二つあった即興のステージです。
最初の出演者は、
書:白石雪妃さん、ヴォーカル:岩下清香さん、エレクトロニクス&ギター:Kouhei Harada.さんの3名。

白石さんの所作に呼応するかのような音楽。
岩下さんはマイクを太腿に打ちつける音から入る。
Harada.さんは音の抜き差し加減が絶妙。
途中で赤ちゃんがぐずり始めましたが、それに岩下さんが呼び掛け、
赤ちゃんが同度の「あー」という声で応えたのは感動すら覚えました。
不協和音とノイズがうねるクライマックスの後、再び無音へ向かいます。
無音を上手く活かしたパフォーマンス全体が、まるで書の作品のようでした。

Harada.さんは予定に無かった映像も急遽作られたとのこと。
壁に書かれていく白石さんの線とHarada.さんの映像が絡み合うような瞬間など、
更なるコラボを体感することが出来、とても贅沢なインプロヴィゼーションとなりました。

次の出演者は、上述の3名に加え、
チェロ:森重靖宗さん、バンドネオン:松本充明さん、ダンス:花輪洋治さん・平井優子さん・JOUさんの計8名。
先程がフェードインする始まりだったのに対し、
こちらは松本さんのバンドネオンがトリッキーなフレーズを奏で、
森重さんがmolto sul ponticelloのフラジオ(これが不思議と柔らかい音色なのです)で絡むなど、
私の大好きな音響がどんどん繰り広げられます。
このお二人が偶然ユニゾンになった所から、森重さんが徐々にずれていくシーンも良かった!
三名のダンサーによる無垢な印象、無邪気さ故の恐怖心、未だ見ぬ誰かを求めているような視線と指先。
これらも胸に迫って来ました。

そして訪れたクライマックスで、なんとメジャーコードが鳴り響いたのです!
全くの偶然だったのでしょう。
ビッグバンでもアフリカ大陸の夜明けでも良いですが、
黎明とでも呼べるような音響に、涙を流す余裕も無いくらいに感激致しました。

この後のアフタートークでは私が進行役を務めさせて頂きましたが、
興奮を抑えきれない状態で喋ってしまったのは不味かったかも知れません。
また、たった一つの答えなんて存在しなくて当然なのでしょうし、
各々の答えが存在することで世界が豊かさを増すというのも正論でしょう。
でも、私は、各々の現時点での答えをお伺いしたかった。
気になって仕方ないこと、例えば、即興におけるフォーマットの話などを、
何人かにお答え頂いたのは嬉しかったです。

白石雪妃さんの絵はがき体験教室にも参加致しましたが、
久々に握る筆に悪戦苦闘しながらも、その未熟さをも楽しませて頂きました。
私は「数」と「築」と書きましたけど、初心者が選ぶ字ではなかったかも知れません。
一緒に参加した岩下さん、森重さん、Harada.さん(書道の有段者らしい)
いずれも巧拙に関わらず、自らの表現として堂々と提示されていたのが印象的でした。

松本充明さんと私のトークセッションでは質問が幾つも飛び出し、
なかなか上手くお答え出来なかったものの、充実した内容になったのではないでしょうか。
ラフな格好で、でも、黒い服装は嫌だと思っていましたが、
たまたま通り掛かった人のような普段着で参加したのは、ちょっと反省しています。

本芸術祭は、上述のような即興パフォーマンスによるステージが多くを占めます。
その中で、自作では即興演奏を避けているような私が、現代音楽の作曲家として何を提示すれば良いのか。
しかも、来月4日のクロージングイベントでの新作初演です。
正直、かなり悩みました。

自分なりに導き出した答えが、ピアノ10台のための《Piano Function》です。
終演後に参加アーティストの皆さんと、私が普段から疑問視している、
「今後も、楽譜を介すことで果たせる音楽は有り得るのか?」といったお話をさせて頂きましたが、
私なりに希望を持った上で、こうしてブログを投稿している所です。
拙作のスコアが突然、不確定要素だらけになるとは到底思えませんし、
寧ろ、構築性や形式構造を重視するような姿勢は強まるだろうと感じておりますが、
10年くらい経ったときに、本芸術祭で出逢った方々の影響に気付くのかも知れません。

特に、同じ男性の音楽家ということもあるのでしょうが、
松本充明、森重靖宗、Kouhei Harada.の三氏に感銘を受けました。
出来る人間というのは、裏方での作業も率先してこなす。
私とは見えている・聞こえている世界が違うのだ、そう思う瞬間が幾つもありました。
彼らに限らず、昨日お会いした方々の東京などでのライブに、いつかお伺いしたいです。

余談ですが、参加アーティストの方々と久々にゴーケンズバーに伺いました。
André Devaivreさん、平井優子さん、ほんださちよさん、岩下清香さん。
ブルーベリーのカクテルを初めて頂きましたが、とっても美味しかったです!
皆様にも、強くお薦め致します。

それにしても、ピアノ10台という編成が独り歩きしているのを強く感じます。
インパクトの強い編成だということは、私もよく分かります。
新作のお話を頂いた際、面食らいましたもの。
特異な編成であるが故に、再演の可能性が極めて低いことも影響しているのでしょうが、
こんなにも楽しみで、恐れている初演は初めてかも知れません。

自分語りが長くなりました。
国内外から27組29名のアーティスト・スペシャリストを迎え、県内9市町27会場で開催されている本芸術祭。
来月4日まで、今月29日を除く毎日、何かしらのイベントが企画されていますので、
皆様も是非、お近くの会場まで足をお運び下さいませ。
(次こそは、カメラを忘れないようにしよう、、)

芸術祭スケジュール一覧
http://2ndhometown.net/okaf2013/okaf2013/event-calender

芸術祭参加アーティスト・スペシャリスト一覧
http://2ndhometown.net/okaf2013/okaf2013/artists-specialists.html

画像は、今月購入したものの、ゆっくりした時に集中して堪能しようと思っていたら、
なかなか開封出来ない状態が続いてしまった本やCDたち。
昨日の出演が終わって、少しだけ気持ちの余裕が出て来たので、
新たな刺激を求めて、一枚ずつ聴いていこうと思います。
(身体の影を入れないように卓上のものを真上から撮るには、どうしたら良いのかしら?)

CD
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