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鹿児島国際大学リコーダー連続演奏会 vol.3

2ヶ月振りの鹿児島国際大学。
行きの垂水フェリーの中では、何故か、3月11日の鹿児島の状況を思い出しておりました。

今年の4月から始まった『鹿児島国際大学リコーダー連続演奏会』も、今回で3回目。
リコーダー奏者、作曲家の吉嶺史晴氏、
リコーダー専攻の柴立美佐子さん、春花美咲さんは勿論、
副科で学んでいる専攻科の学生さん、
「合奏研究I」という講義を履修されている学生さん6人など、
私が前回伺った1回目からは出演者も増えていました。

今回は外部からのゲストという形で、チェコで研鑽を積まれた鹿屋在住のピアニスト、
樋園亮氏も出演されていました。
吉嶺氏と樋園氏による演奏は《グリーンスリーブスによる変奏曲》のみでしたが、
これが素晴らしかったです!
私が「グリーンスリーブス大好き!」というのもありますが、
それを差し引いても、ちょっとおこがましい表現ではありますが、
予想していたものより遥かに良かったのです。
このお二人それぞれの演奏は聴いたことがあったのですが、
デュオとしての演奏を聴くのは、今日が初めて。
今日は吉嶺氏のリードによる所が大きかったでしょうが、
これほどまでに、お二人の波長が合うとは…!
私などでは気付けないような細かい問題点は、お二人の中ではあったのかも知れませんが、
「この演奏を聴けただけでも、今日は伺って良かった」と思えるくらい、私は楽しめました。

今日の演奏会では、作曲家、久保禎氏の作品、
無伴奏アルトリコーダーのための《南風》(抜粋)が、
リコーダー専攻1年の春花美咲さんにより演奏されました。
この作品は、2003年の「JFCアンデパンダン」にて、吉嶺氏により初演されたもので、
私は、その初演時の音源を愛聴致しております。
スコアには「意図的に」細かい指示は一切書き込まれておらず、
演奏者の自発性を促すような内容になっています。
ちなみに、今年の別の演奏会では、吉嶺氏により、テナーリコーダーで演奏されました。
数年前、最初にスコアを見た印象では、アイリッシュの影響もあるのかと思いましたが、
それは、久保氏に否定されました。ww
読譜力が身に付いていない私です…。

春花さんは「第31回全日本リコーダーコンテスト(独奏の部)」で金賞を受賞された実力派。
この《南風》は、括弧付きのゲンダイオンガクではないものの、
多様化された現代性を反映した、演奏技術的にも難しい曲であることには違いないでしょう。
(聴いた時の印象は「難しくない」です、きっと)
春花さんの果敢に挑む姿、素直過ぎるくらいの音楽性は素敵でしたが、
もっともっと作品に喰らいつくような演奏でも良かったかも知れません。
ただ、これは、上述の通り、私が吉嶺氏の初演時の演奏に親しんでいることも、
かなり影響している感想だということは否めません。

以下は、最近の思う所を絡めての感想。
今日の演奏会の内容からは離れてしまうかも、ですが…。

ここ5年程の流れでしょうか、「現代音楽だから」というように気負わず、
ただ単に「世の中に沢山ある音楽の一つとしての現代音楽」というように、
ちょっとカジュアルな演奏も増えて来ているように感じますし、
作曲家も、そのような姿勢が多く見受けられます。
ただ、それが適さないケースもきっとある訳で、
今日演奏された《南風》は「厳しさ」を内包した作品として、その一例かも知れません。
リコーダーを尺八のように演奏しなさい、という意味では決してなく、
それでも、作品と対峙する一人の武士のように演奏されても良かったのでは、と考えました。

また、今日の演奏会では、
「うわぁ、現代音楽だ…」というような感想を持ちたくなる曲はありませんでしたがw、
リコーダー、そして、優れたリコーダー奏者は、
現在の現代音楽には欠かせない存在となっているようです。
ただ、この状況になかなか馴染めないのが正直な所でして…。
私の勉強不足や、懐の狭さもあるのでしょうが、
「そんなに大きなサイズのリコーダーばかりに飛びつかなくても…」
「そんなに息の音ばかり強調しなくても…」
とか思ってしまうのです(これらは、フルートやクラリネットでも同様ですが)。
確かに、聴いていて凄いとは感じますし、
ピアノ椅子に片足を乗せた状態での演奏がカッコ良く見えたりもするのですが…。
それでも、矛盾するかもですが、癒し系や草食系のようなイメージではなく、
肉食系がリコーダーの本来の姿ではないか、と思えるような攻撃性は大好きですけど!w

違和感を持つ一方、作曲家がリコーダーをより理解し、想像力を働かせて、
現在進行形の現代音楽を共に楽しめるようなリコーダー奏者が増える状況となれば、
何十年続くつもりか分からない「現代音楽」と呼ばれるシーンの状況を打破し得る、
センセーショナルな曲がリコーダーから生まれそうな予感も致しております。
来週5日、東京の某音大へ伺えば、何らかのヒントが得られるかも知れません。
(タイトルからアツい師匠の作品、いつかお聴きしたいです! そんな私信ww)

テナーリコーダーのための粋な無伴奏曲を、いつか作曲してみたいものです。
(某コンクールに応募するつもりが、そちらは諸事情で頓挫してしまいました。情けない…)

コンサートの内容から、大きく逸脱してしまいました。
今日のコンサート終演後の吉嶺氏のブログは、こちら

リコーダーについては、特に今年に入ってから考える機会が増えたのですが、
私にとっては、未だ、かなり謎めいた楽器です。
だからこそ、面白いとも云えます。
頓挫してしまった上述の独奏曲にも、いつか再挑戦致します。

『鹿児島国際大学リコーダー連続演奏会 vol.4』は、7月21日(木)に開催される予定。
多くの示唆に富んだコンサートとなることでしょう!

また、8月13日(土)、「サンエールかごしま」にて、
吉嶺史晴・樋園亮 ジョイントリサイタル』が開催される予定とのこと。
こちらも、今から楽しみです!

吉嶺氏を始めとするご出演の皆様、関係者の皆様、
素敵な音楽の時間を、有難うございました!O(≧▽≦)O
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