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土日。

この土日は珍しく、両日とも鹿児島市へコンサートを聴きに伺いました。


30日にe-space hallで開催された『原田哲男&竹下智子 デュオ・コンサート』
こちらはお手伝いを兼ねて、リハ前から伺いました。

今年の5月から九州交響楽団首席奏者に就任予定のチェリスト、原田哲男さんと、
ゲヴァントハウス管弦楽団の奨学生などで研鑽を積んだ鹿屋出身のピアニスト、竹下智子さん。

プログラムは、よく知られているクラシック作品が中心。
お二人それぞれのソロと、デュオ。

バッハの《無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調》は、
本作が舞曲、ダンスミュージックなのだと改めて実感出来る演奏で、
グル―ヴを損なわない歌い回しに感銘を受けました。

ラフマニノフの《ヴォカリーズ》以降は《荒城の月》《からたちの花》と続きましたが、
単に好みで申せば、この3曲が特に印象的でした。
感情の制御が利かないのか、下品なまでのヴィブラートが掛かったチェロを時々聞きますが、
原田さんのそれはとても上品で、音域やフレーズ毎の表情の違いも楽しめましたし、
チェロと共にあるピアノには、伴奏以上の存在感を感じて、
旋律と伴奏ではなく、飽くまで二重奏として楽しむことが出来ました。

翌31日が鹿屋公演だったため、この日の公演が終わったら、原田さんは鹿屋へ移動。
これにピアニストの樋園亮さんと私が同行させて頂いたのですが、
車の中で、ユーモアと思いやりに溢れる原田さんの人柄を知ることが出来ました。
また、仙台フィルハーモニー管弦楽団で首席奏者を務めていた際に、
同団委嘱作品である北爪道夫さんの《チェロ協奏曲》初演でソリストを務められたのですが、
その際のエピソードや、現代音楽に対する姿勢などのお話まで伺うことが出来ました。

それにしても、あのe-space hallに100席以上並べて、それが全部埋まる光景を初めて見ました。
Twitterなどで、クラシックの演奏家が定番曲しか演奏しないと批判される方も居ますが、
鹿児島ではその定番曲ですら、プロの演奏で聴ける機会が限られています。
400席からのホールコンサートも悪くないですが、今回のような規模のものをもっと聴けたら。。。
私は現代音楽のみの自主企画をやる所までしか、金銭的な理由もあって動けませんが、
クラシックを中心に活動されている方々にも、もっと積極的に動いて頂きたい、
常連客以外にも足を運んで頂けるように(マネージメントだけでなく本人も)尽力して頂きたいと、
お二人の演奏を拝聴し、素敵な雰囲気の客席を拝見しながら考えることでした。
聴き飽きた・演奏し飽きたと思われがちな作品でも、やっぱり聴く喜びがあるんですもの!
あとは、Twitterやブログで感想が溢れてくれれば、なお良いのでしょうが。


31日はSitiera Hallで開催された
『TsuguKaji-KOTO コンサート“カタリ・ウタ・コト”鹿児島公演』の昼の部へ。

山本亜美さんと梶ヶ野亜生さんによる箏デュオグループ「TsuguKaji-KOTO」は、
箏の音色にこだわるだけでなく、唄や語りを取り入れた作品を様々な作曲家に委嘱し、
日本の楽器と声の可能性を追求した独自の現代作品を次々に生み出されています。
本公演では、山本さんが二十五絃箏、梶ヶ野さんが十七絃箏を担当されていました。

昼の部で演奏されたのは山本亜美さんご自身による作品のほか、
溝入敬三、高橋久美子、大塚茜、codeMmaki、廣樹輝一各氏の作品を演奏。
(溝入、高橋、大塚のお三方は私も参加している作曲家グループ<邦楽2010>のメンバーです)

鹿児島ではなかなか聴けない二面の箏による現代曲の数々は、
弾き歌いも交えながら、華麗で過激な幻想世界を広げていきました。
難しいこと抜きにかっこいいですし、幽玄な世界だけでなく、
もっと普遍的な空気感を楽しむことが出来るパフォーマンス・作品たち。

個人的な白眉は、高橋さんの《雪をんな》でした。
これはもう分けて考えられない思い入れの強さもあるのですが・・・。。
私が理想とする音楽の一つです。

ツグカジの単独公演としては、2009年に茗荷谷で聴いて以来でした。
(2011年には上述の<邦楽2010>主催コンサートにも溝入さんの作品でご出演頂いております)
ますますお二人の音楽を好きになりましたし、
私事ながら、クラシックの歌手と邦楽器による新作にそろそろ取り掛からなくてはならないのですが、
(後述の通り、この呼び方の棲み分け自体が良くないのかも知れませんけど、、それでも、、、)
歌・声と楽器の関係性や日本語の扱いなど示唆に富んでいましたし、良質の刺激を頂きました!

私は、例えば洋楽器ならどんな奏法でも混在させられるのに、
邦楽器や声になると途端に身構えて(棲み分けて考えて)しまいがちで、
それは邦楽器や声のための作品だけではなく、実は洋楽器と接する態度にも問題があると考えるのですが、
お二人と、お二人のために書き下ろした作曲家の方々の自由な精神に憧れ、羨ましく思うことでした。

夜の部はプログラムを変えられたとのこと。
主に現代音楽で大活躍されている桑原ゆうさんの作品を夜の部で取り上げたそうですが、
これを拝聴出来なかったのが、ちょっと心残りでした。
きっとツグカジのお二人は演奏し続けられるでしょうから、
いつか生で聴ける機会を、今から楽しみに致しております。


鹿屋に住んでいると、こうして2日連続でコンサートに伺うこと自体が珍しいことで、
東京などに滞在している時は別として、もしかしたら初めてのことだったのではないかと思います。
(コンサートに「通う」なんて表現、絶対に出来ない生活です)

素敵な音楽と出逢えたことに感謝!
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