記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水彩。

仙川駅

(↑25日のリハで訪れた仙川駅の桜)

3月27日、かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホールで開催された
『東京かつしか作曲コンクール2013』内コーナー「過去1位受賞者新作披露演奏」にて、
アルトフルートとギターのための《水彩》が初演されました。

2010年まで『広島作曲コンクール』として開催されていた本コンクール。
開催地を移しての第1回目である今回、広島での受賞者による新作披露のコーナーが出来ました。
これは「発表の機会が少ない若手のために場を作ろう」という思いから作られたものだそうです。

演奏は永井由比さんと山田岳さん。とっても素敵に初演して下さいました!
デッドな響きのホールでしたので、敢えて音量を落として演奏して下さいましたが、
曲に集中して聴いて頂くには、大変効果的だったと思います。

何人かの方から「ラヴェルの《水の戯れ》が聞こえる」というご指摘を頂きましたが、
全くその通りで、本作の殆ど全てが《水の戯れ》を素材としています。

何故、引用をテーマとしたのか・・・。。

私が応募した2010年の「第2回広島作曲コンクール」で、参加規定が物議を醸しました。
簡単に説明しますと、「引用を本コンクールでは禁じる」とするならまだしも、
引用を「作曲家として恥ずべき行為」「引用の量が増えるほど、芸術作品から遠ざかる傾向がある」
と明記したため、川島素晴さんの投稿をきっかけに、Twitterで様々な問題提起が為されました。
それらは以下のTogetterにまとめられています。
http://togetter.com/li/21232

この中に、
「旋律はオリジナルだが、和声や楽器の用法はラヴェル以外の何物でもない曲を応募してはどうか」
という投稿があり、これが《水彩》を作る動機となりました。

冒頭の9つの和音は「QUOTATION=引用」のモールス符号の長短を音程に当てはめたもので、
本作が引用から成ることをここで宣言しています。

ただ、残念なことに、私にはラヴェルの書法で作曲する技量がありません。
そこで、《水の戯れ》をラヴェルっぽさが残る八音音階に全て置換して、
アルトフルートとギターのデュオとして成立するように編集しました。
これが「引用」と呼べる行為かどうかは、少し微妙な所だとは思うのですが。。

私なりの問題提起の意図は確かにありましたが、本コンクールを無闇に否定するものでは決してありません。
逆に、第2回大会の時点まで特に興味の無かった「引用」という表現方法を私に教えてくれたものとして、
本コンクールへの感謝の気持ちも込めて作曲しました。

また、ある種のネタ曲ではありますが、
アルトフルートとギターのレパートリーとして認識されるように注意しながら作曲したつもりです。
今回の初演で終わる曲にはしたくありませんでしたから。
Twitterで山田岳さんが「淡くかつ気丈な、美しい作品」と表現して下さったのも、
ご来場の方に作曲の意図を説明したら、「美しくも挑発的な曲」と表現して下さったのも、
いずれも大変嬉しかったです!

アルトフルートを用意する必要はありますが、難易度はそこまで高くないので、
フルートとギターのコンサートで演奏して頂ければ、、、と夢見ています。

別件の用事を済ませた後に池袋で打ち上げをしましたが、永井さんと山田さんは勿論、
伊藤憲孝さん、大坪純平さん、斉藤惟吹さん、橋爪皓佐さん、山本哲也さんにもご同席頂きました。
なかなか豪華なメンバーで、音楽に対する発言も沢山出たのですが、
それ以外の話題はあまりに酷過ぎて、ここに書けないようなものばかり(だが、それがいい!)
違う意味でここには書けない、嬉しいご提案も幾つか頂きましたが。。
とっても楽しい時間を過ごしました。

素晴らしい音楽家の方々とのご縁に感謝!

水彩1 水彩2 水彩3
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

t_AGCH's twitter

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

FC2カウンター

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。