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憧憬。

どもっヾ(´ω`=´ω`)ノ自分です。

12月1日、トッパンホールで開催された『リベルテ 第9回定期演奏会
硬派で親しみ易く、クオリティも高い、素晴らしい内容でした!(((o(*゚▽゚*)o)))

演奏された3作いずれもが個性的で楽しめる演奏会だった、という声も聞いております。
リベルテの演奏会だから一般的なマンドリンオケのプログラムとは違う、という特色も定着しているのでしょう。
壺井一歩さんの委嘱新作、笹崎譲さんが編曲したプロコフィエフが共に良かったのは勿論、
それを見事に現実の音楽に昇華したリベルテの皆さんと客演指揮の鷹羽弘晃さん、大変素敵でした!(>∀<*)

私のマンドリン協奏曲《六花》も、本番が一番良かったです!!
約19分の本作、どの瞬間も隙の無い、美しさに満ちた初演となりました!(*^▽^)/★*☆♪

先ずは何と申しましても、ソリストを務めた望月豪さんの素晴らしさでしょう!
打ち上げの1次会にて、団員からは「キレキレの演奏」と評されていました。
冒頭を除く約18分間、独奏マンドリンは殆どノンストップで弾き続けます。
協奏曲の形を探るにあたって、単に独奏として弾くだけでなく、時にはオケの1パートにもなりますし、
役割のクロスフェードみたいな場面も幾つかありました。
独奏が登場する所から最高音域で速弾きをするという、鬼のような超絶技巧の連続でしたが、
望月さんの演奏は私の期待を軽く超えてくれるものでした。
最高音域に拘った理由は、望月さんが独奏曲《a frozen doll》を初演した際、
特殊奏法を使わずとも、各弦の音域の違いにより音色が大きく変わることが印象的だったためです。
カデンツァも約2分40秒と長いものになりましたが、
弱奏から強奏まで感情豊かに、特にトレモロにおいては最高の歌を聴かせて下さいました。
その直後、オケが不協和音を鳴らす中で低音域の速弾きが続くのですが、
通常、オケに埋もれ易いとされるこのシチュエーションにおいても、独奏がしっかりと聴こえました。
最後の方では美しいメロディを奏でつつ、
「クーレ奏法」と呼ばれるマンドリンの一般的な奏法で不協和音を突如挿入するという、
二重人格のようなキャラクターになるのですが、そこもかっこ良かったです!
ラスト、最高音域のE音を伸ばしながら、チョーキングでF音に到達して終わる所。
最後の最後まで美しく、品も良く、素敵に演奏して下さいました!

次に、オケについて幾つか。

冒頭、ナット(上駒・糸枕)と弦を押さえる左手の間をピッキングする奏法によるセクションは、
想像していた以上に美しいものとなりました。
同一パート内でも個々の楽器の差異により微分音的な重なりが生まれるのですが、
どこか懐かしいペンタトニックのように聴こえたり、調子っぱずれに聴こえたり・・・。。
それぞれのパートのリズムは「RIKKA」のモールス符号です。
また、同音を連続で弾くパートがありましたが、これは19の倍数の数だけ弾いています。
モールス符号の長点を2、短点を1とすると、「RIKKA」の合計は19になるためです。
補足ですが、本作でのマンドリンの特殊奏法は、実はこれのみだと私は考えていて、
意外とオーソドックスな奏法のみで出来ている曲なのです。

響きが層を成す総奏も効果的でした。
これは、西村朗さんの《悲の河 I》を参考にしました。
それぞれのパートは、マンドリンのモワレ効果を活かすため、2~3人になるように分割しました。
(一人だとモワレ効果は薄いですし、人数が多くても効果が感じられなくなります)
また、fpの所で一音を強くピッキングした後ですぐに弱奏となったのは鷹羽さんのアイデア。
おかげで音の移り変わり、その前後左右の広がりが明確になりました。
このセクションが印象的になったのは、鷹羽さんのおかげなのです!(´▽`)

最初は難しいと思われた、ダブルベースを除く全体での速弾きも最高でした!
オケが琉球音階で駆け抜ける中、長短の7度を基本とする重音を奏し続ける独奏マンドリン。
「雪」をテーマとしている筈の本作の中で奇妙なセクションなのですが、
その異常な光景が音楽の上で激しく繰り広げられていました。
テンポを落とす判断をしなくて良かった、、、(´□`;)

ダブルベースは第7倍音のハーモニクスを多用したり、
メロトロンのような音色でメロディを弾いたり、様々な役割を果たしてくれました。
途中、A弦をグリッサンドして最も高い音に到達した所でビブラートを強く掛け続ける箇所などは、
山本哲也さんの《誤謬》を参考にしました。

自分が考え得るオーケストレーションから本作に必要なものを選んだ訳ですが、
今までに聴いたことの無い、新鮮な美しさを感じて頂けたようで良かったです。
特別なことは何一つやっていないと思っているので、嬉しい誤算でした。
繰り返しますが、リベルテさんが素晴らしい演奏をして下さったおかげです!

終演後、作曲家の権代敦彦さんが声を掛けて下さり、「《六花》が良かった」と仰って下さいました。
マンドリン独奏曲の《a frozen doll》を気に入って下さっているとの噂は聞いていたのですが、
実際にご本人からご感想を伺えて、お話しするのが初めてだったこともあり、
緊張で倒れそうでした、、、(//∇//)

本作を作曲するにあたり、様々なアドバイスを下さった笹崎さんは、
Twitterに次のような投稿をされています。
マンドリンは勿論、クラシックや現代音楽にも広く精通されている笹崎さんのコメントに、
本当に励まされました。

    昨日でいえば、やはり田口和行さんの協奏曲だろう。
    彼の作風はそれなりに知っているので、書法としての冒険は全面には出さなかった印象だが、
    持っている世界観とマンドリン・オーケストラというフォーマットとの最高の相性を感じた。
    マンドリン側から見ると、このタイプの音世界は今までなく、
    新しい世界が拓かれたことを率直に喜びたい気持ち。
    超絶技巧や特殊奏法といった表層的なものに耳を奪われがちだけれど、
    繊細な世界観との相性(うまく言語化できないけど)をもっと感じてほしいと思ったりします。
    https://twitter.com/udupho/status/275072708528701440
    https://twitter.com/udupho/status/275074569247801344

反省点は幾つもあります。
一つは、笹崎さんが指摘されているように、書法としての新しさが聴こえて来なかったこと。
初めて大編成を扱うのでいっぱいいっぱいになってしまいました。
相変わらず、上述の西村朗さんの強い影響下から抜けられていないのも課題です。
次に、各セクションが断絶して聴こえたこと。
一つが終わって、また次が始まって・・・という繰り返しになってしまいました。
形式の問題、最近は映像の手法を作曲へ活かすことに興味があるのですが、
それぞれのセクションが層のように重なりあったり、フラッシュバックのように挿入されたり、
断絶しているからこそ、効果的に使う方法は幾らでもあると思います。
また、今回はビギナーズラック的なものがあったのも否めません。
つまり、定番やセオリーを熟知していなかったために従来のものと違うものになった、ということ。
こうして生まれた作品の全てを否定するのは野暮ですが、作った本人としては反省したい点です。

もしも次にマンドリンのための作品を書くならば・・・。。
それがピアノとの二重奏やマンドリン五重奏になるのか、再びオケになるのか分かりませんが、
《六花》でマンドリン作品に対するハードルが上がったのは確かでしょうから、
次こそは書法の面でも新たな試みが出来るようにしたいです。

昨日のステージを観て、マンドリンやギターが憧れの楽器だと再認識しました。
今年はマンドリンのための作品を二つ作ることが出来て、仕合わせです!(((o(*゚▽゚*)o)))
新作に関するアイデアは全く浮かんでいませんが、それぞれの楽器の専門作曲家ではなく、
現代音楽の作曲家として、今後もマンドリンやギターと積極的に関わっていきたいです!

実は今、昨日の録音を聴いています・・・。。
本番では私も冷静になれていませんから、どうも聴き取れなかった点が多かったようで、
「ここまで素敵な演奏をして下さっていたのですね!」と興奮すると共に、
望月さん、鷹羽さん、リベルテの皆さんに感謝しております!!!

ご来場の皆様、関係者の皆様、誠に有難うございました!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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