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泡沫。

Trio Ku 鹿児島公演3

どもっヾ(´ω`=´ω`)ノ自分です。

26日、鹿児島市「e-space hall」で開催された、
Trio Ku 鹿児島公演』が無事に終演致しました!ヾ(=^▽^=)ノ

8月最後の日曜、鹿児島市在住者が一人も出演しない公演、
しかも、とんでもない強さの台風が近付いているとのことで、集客のことがずっと心配でしたが、
これまた凄まじい降灰の日にも拘わらず、予想以上のご来場者数でした。

今回の自主企画も、Trio Kuの皆さんから、
「鹿児島で公演を開催したい」とご提案頂いたことがきっかけでした。
ピアノの内部奏法や簡易PA機器の使用など、公演の実現に必要なものが幾つかありましたが、
(主要都市の会場なら有りそうな設備や備品が無い会場も多くて、、、)
本公演の内容をご理解頂いた上で使用許可を出して下さったe-space hall関係者の皆さん、
調律の宮原修さん、譜めくりを担当して下さったピアニストの樋園亮さんなど、
多くの方々のご支援のおかげで実現することが出来ました。

今回のプログラムは、以下の通り。

  ジョン・ケージ/心象風景 第5番-任意の42の録音のための(制作:山田岳)
  ガブリエル・イラニー/ヒロシマの眺望
  寺内大輔/三人姉妹
  田口和行/スパークリング【委嘱初演】
  久保摩耶子/いずこへ?
  即興演奏(アンコール)

サプライズとして冒頭に上演されたのは、今年、生誕100年を迎えた作曲家、
ジョン・ケージの『Imaginary Landscape』シリーズの1曲。
この曲の制作過程については、音源を作られた山田さんのブログをご覧下さい。
http://gakweb.blog18.fc2.com/blog-entry-253.html

2010年、日本とドイツで開催したツアーでの曲目についてはYouTubeでご覧頂けますが、
http://www.youtube.com/user/GakuYamada/videos
やはり、生で聴くと印象が大きく変わります。
微細な部分は、より微細に。大胆な部分は、より大胆に。
初演から2年経ったことも影響しているのでしょう。
ベルリンのレーベル「Kreuzberg Record」からリリースされる1stアルバムを、
早く拝聴したいものです!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

Trio Ku 鹿児島公演1

これと似ているかも知れない経験は、
今回が初演となった拙作《スパークリング》にもありました。

リハにSkypeで立ち会えるよう、セッティングして頂いたのですが、
デリケートな部分まで聴き取るのは困難である一方、
電子的に変調されたような音で聴こえる箇所が魅力的に思えることもありました。
実際はどのような演奏になるのか、会場で直に聴くまで保留となった部分もありましたが、
ゲネプロ時、より解像度が鮮明になった演奏を聴いて、
「こんなに面白い音が出てたの?」と自分でも驚く程、印象が変わった箇所が幾つもありましたし、
SKypeだからこそ良い印象で聴けた箇所についても、新たな発見がありました。

この《スパークリング》では、ギターだけでなく、ヴァイオリンとピアノも撥弦楽器と捉えて、
ヴァイオリンはピチカートと、ギターのピックを用いた奏法が中心、
ピアノも、ギターのピックで内部の弦をトレモロやグリッサンドする奏法を多用しました。
三つの楽器が同時にトレモロする箇所の響きや音色は魅力的でしたし、
曲の後半、ピアノが、ピックを持った右手では内部の弦をトレモロしながら、左手で打鍵し、
それを引き継いで、ヴァイオリンが初めて弓で奏する箇所などは、
(現代音楽ではよくある言及ですが)伝統的な奏法を新鮮に、驚きを伴って聴くことが出来ました。

私は、音色に特化した作曲には殆ど興味が無いものの、
現代音楽を中心に演奏される方々の音色に惚れることが多く、
だからこそ、その方々であれば、超絶技巧なんて使わない一般的な奏法のフレーズでも、
魅力的に演奏して頂けるだろう、と期待しているのですが、
Trio Kuのお三方は、それに見事に応えて下さいました。

ちなみに、ピアノの内部の弦をピックで奏する場合、
中にある金属のフレームの形状が楽器によって異なることがネックとなります。
しかも、アドリブに近いものではなく、フレーズとして音高もはっきりと指定しましたので、
伊藤さんには、会場ごとに違う対応をお願いすることとなったのですが、
的確な判断力と技術による演奏は、大変素晴らしいものでした。

通常の奏法の箇所も超絶技巧を求めることが多く、
フェルマータによる停止延長や、ケチャのような絡みなど、
高度なアンサンブルを求める曲となりましたが、
メンバーによっては、本番の2ヶ月以上前から練習を始めて下さっていたらしく、
お三方の高い洞察力、演奏力のおかげで、素敵な初演となりました。

「今までの田口作品とは違う、だけど、田口らしい作品」というような感想を幾つか頂きましたが、
これも、Trio Kuのお三方に導かれて作曲出来た結果だと思っております。

あと、個人的には、ヴァイオリンの入った編成のために作曲出来たのも嬉しかったです。
実は、擦弦楽器のために作曲した経験が殆ど無くて、
2009年のフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための《葉桜》、
今年のトランペット、ヴァイオリン、ピアノのための《爪紅》、
作曲中のマンドリン協奏曲《六花》の編成に入っているコントラバス、
そして、今回の《スパークリング》という、以上4曲しかありません。
自分でも内容を思い出せないようなコンクールの落選曲なら、幾つかありましたが、、、(_´Д`)
そのためか、やはり楽器への理解が足りず、全く音の出ないフレーズを書くことさえありましたが、
米川さんに色々とアドバイスを頂きながら、どんどんブラッシュアップさせることが出来ましたし、
弓奏でポルタメントを掛ける箇所など、アジア寄りの音になって欲しくないと思っていましたが、
こちらが何も云わなくとも、抽象的な(それは、ある意味で多国籍的な)音を出して下さいました。

Trio Ku 鹿児島公演2

今回は鹿児島と神戸のみの公演となりましたが、
チャンスがあるならば、もっと多くの方々に聴いて頂きたいプログラムでした。

アンコールでは、ご来場の方にお題を求めての即興演奏。
出されたお題は「ねこ」
会場の観葉植物を用いたり、客席から見えない所へ行って叫んだり、
それぞれの楽器を交換して演奏したり、予想以上の面白さでしたし、
ご来場下さった方々の反響も大きかったです。

そう、一番嬉しかったのは、来年もTrio Kuの公演を観たいとか、
全員が揃うのが難しい場合は、各メンバーのリサイタルを開催して欲しいなど、
次を期待する声を多く頂いたことでした。
Trio Kuの音楽の素晴らしさ、面白い現代音楽もあることなどが伝わったのであれば、
主催者、Trio Kuのファン、末席ながら現代音楽に関わるものとして、幸甚に存じます。

打ち上げには、ご来場頂いた作曲家の久保禎先生、石田匡志先生、
福岡からご来場頂いた、同じく作曲家の池田圭佑さんにもご出席頂き、
大変充実した内容になりました(●´ω`●)

Trio Ku 鹿児島公演・打ち上げ2

左から、
池田圭佑さん(作曲)、久保禎先生(作曲)、石田匡志先生(作曲)
山田岳さん(ギター)、自分、伊藤憲孝さん(ピアノ)、米川さやかさん(ヴァイオリン)

本公演について、ピアノの伊藤さんが、早速ブログに書いて下さいました。
ありがとうございます!
http://noritakaito.blog18.fc2.com/blog-entry-2013.html

また、久保禎先生も、Facebookにてご紹介下さっています。
ありがとうございます!
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=278120612289097&set=pb.100002734827683.0.1346159115&type=3

今夏の自主企画の総括みたいなものは、また別の日に書きたいと思いますが、一つだけ。
私にとっての現代音楽の作曲、その根幹が大きく揺らいだ6月23日から2ヶ月が経ちました。
その中で開催した二つの自主企画と一つの共同主催公演は、自分でも大変楽しく、
何処までも異常な(でも、特別・特殊ではない)現代音楽の世界と、
再び対峙するきっかけとなりました。
現代音楽を手放しで歓迎するようなことは、今の自分には決して出来ませんし、
好みではないタイプのサブカル臭が強いものに対する拒否反応も変わっていませんが、
数ヶ月前までとは少し違う(でも、自分にとっては大きく違う)地点に立っている気が致します。

最後になりましたが、
ご来場の皆様、ご支援下さった皆様、そして、Trio Kuのお三方、誠に有難うございました!(* ̄∇ ̄*)

(演奏中の画像は、いずれもゲネプロ時のものです。本番の写真を撮り忘れました、、、)
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コメント

久保さんのコメントといい田口君のブログといい、
その場にいなかった悔しさを増幅させます。。。

でも、
それだけ素晴らしいコンサートだったってことですね!!!!

コメント、ありがとうございます!
Trio Kuのコンサート、大変素晴らしかったです!
メンバーが後半を録画していたようなので、いずれアップされると思います(*^-^*)

久保先生も書いて下さっていますが、山田岳さんの鹿屋での2days公演も含め、
ここまで実力派の演奏家が揃うコンサートはなかなか無いだろう、というくらい、
客席の顔ぶれも濃厚なものでした(招待状とか特に出していないのに)
このメンバーで現代音楽のコンサートを開催出来るんじゃないか、と思いましたもの。

私個人の単独主催公演のため、運営資金等に難がございますが、
来年以降も少しずつ計画を実行して行けたら、と考えております。
その際はまた、ご指導ご支援を賜りたく存じます。
そして、是非とも、ご来場頂きたいです!

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