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未熟。

どもっ( ´∀`)つ自分です。

最近、気になる作曲家さんが居まして。
その方の名前を検索してたら、拙作も演奏された2年前の演奏会評が出て来て、
1曲を除いて、拙作を含めた他の全作品がバッサリ斬られていました。。

あの演奏会は、私にとって、一つの契機となりました。
自分の曲というのは、何処か好きになれない、良くないものに感じられるのですが、
特に、この演奏会で初演された曲は、リハーサルでの自分の指示も含め、
最低の一言で片付けても構わないようなものでした。

これを境に、次の二つのことを心に決めました。
「現代音楽として、私小説的な曲は絶対に書かない」
「現代音楽を作曲する際、自由であってはならない」
村上隆氏の影響下にある言葉でもあります。

現代音楽業界の評価、批評には独特のにおいがあって、
これを嫌って、過去の現代音楽の名残のような作曲しか出来ない身体となっているにも拘らず、
業界から足を洗って、新作の再生産を続けている方もいらっしゃるようです。

私の場合、昨年の夏頃までは、批評の全てを真に受けてしまっていて、
かなりダメージが大きかったのですが、
いつからか、それなりの姿勢で受け止められるようになりました。

その一因として、ごく普通のことではあるのですが、
現代音楽の環境で作品発表しているのだから、そういう批評を受けるのが当然のこと、
と思えるようになったのです。

ある人が、
「田口君の曲を悪く言う人は、現代音楽にどっぷりと浸かっている人が殆どでしょ?」
と声を掛けて下さいましたが、私は、そこへ自ら望んで挑んでいる訳ですから、
自業自得というか、立ち向かっていくしかない訳です。

近代以前の作品が多くを占めるコンサートでの批評や、
そういう作品を絶対的に好む方が下す評価に対しても、同様のことです。

「貴方程度の人が幾ら作曲した所で、音楽の歴史を変えることは出来ない」と、
終演後、わざわざご丁寧にメールで下さった音楽家の方もいらっしゃいました。
それは、きっと正論なのでしょう。
だからと云って、歴史に連なりたい、そのピースの一つになりたい私の作曲を阻むには、
あまりに弱い言葉でもあります。

「現代音楽」のフィールドで作曲する以上、
そのルールを書き替えることが、最大のミッションの一つとなる筈です。
これは、もしかしたら、私の指向からは最も遠い意識かも知れません。
でも、だからこそ、そこに挑みたい気持ちも強いのです。

おこがましくも、名古屋で作曲家のM氏に誓ったことですし!

あと、同じく名古屋での話ですが、
作曲家は演奏家の欲求に応えられているか、というような問題も突き付けられました。

世界中のクラシック系演奏家の割合からしたら、決して多くはないものの、
現代音楽、それも、現在生きている作曲家の作品を演奏することを求め、
悦びとする演奏家が、30歳前後の世代を中心に結構いらっしゃいます。
ルネサンス期の音楽等にも精通していながら、
「それでも、現代音楽を演奏出来れば良い」と考える方もいらっしゃるそうです。
この吹っ切れ方は40代以上の演奏家にはなかなか見られない、とも伺いました。

中には、作曲時に用いたシステムにまで立ち返って、
初演時のスコアを「これは、この作品の姿の一つでしかない」と言い放ち、
システムを基に新たな演奏、スコアを組み立てた再演まであったそうです。

ここまで出来る演奏家に対し、作曲家は何をやっているのか。
現代音楽としての拙作のぬるさが、
恥ずかしながら、反論も出来ない程に悔しくなったのは初めての経験でした。

今日、独奏ヴィブラフォンのための《moonlight dancer》第3稿を、
委嘱者でもある打楽器奏者、會田瑞樹氏に送信しました。
彼が立ち上げた、ヴィブラフォンの新たな可能性に挑むシリーズの第1回目で初演されます。
拙作は、この公演に相応しい作品であるのか。
會田氏と、彼の師匠である吉原すみれ先生のご指導の下、ブラッシュアップを続けております。
http://eplus.jp/sys/T1U90P006001P0050001P002076680P0030001P0007P0010137P0491

既存のヴィブラフォン作品には、ありそうで無かったような作品を目指していて、
そのことばかりに邁進してしまい、途中から、盲目的な作曲を続けてしまいましたが、
會田氏の適切なアドバイスのおかげで、我に返ることが出来ました。
普段、既存の奏法や作曲技法の新たな魅力や可能性を打ち出したい、
と思いながら作曲している筈なのに、
こういう自分の根底にあることすら忘れがちになっていたことを、気付かせて下さったのです。

私にとって、初めて挑むようなタイプの曲となっております。
會田氏の胸を借りる思いで、作曲を続けて参ります。

「自分を表現したいとは決して思わないが、自分が表現したいものの忠実な下僕でありたい」
言葉の綾にしか過ぎず、根本的に破綻している言葉ではあるのですが、
いつしか、私のテーマの一つとなっております。

先日、拙作の初演を聴いて下さった作曲家さんから頂いたメール。
「幾分不器用ながらも、演奏家や聴衆とともに、
 音でまだ見えぬ世界を切り開こうとする清々しい意志を感じました」
これは本当に嬉しく、勇気付けられました!

中島みゆきさんの《本日、未熟者》という歌が好きなんです。
(TOKIOへの提供曲としてご存知の方もいらっしゃるでしょう)

作曲へ執着し続けることで、いつしか、強い圧力が生じるかも知れません。
今の拙作には未だ、技術云々では語れない、そのような力がございません。
だからと云って、諦める口実となりましょうや。
橋占に問うよりも先に、進まねばならない道もございましょう。

今日もこうして、作曲を続けております(●´ω`●)
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どもっ( ´∀`)つ自分です。最近、気になる作曲家さんが居まして。その方の名前を検索してたら、拙作も演奏された2年前の演奏会評が出て来て、1曲を除いて、拙作を含めた他の全作品がバッサリ斬られていました。。あの演奏会は、私にとって、一つの契機となりました。...

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