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素敵。

山田岳ギターリサイタル20120511b


どもっ(・◇・)ゞ自分です。

東京オペラシティ リサイタルホールでの、
山田岳ギターリサイタル~第20回朝日現代音楽賞受賞記念
大変素晴らしかったですヾ(´ω`=´ω`)ノ

拙作、エレクトリック・ギターのための《かぎろい》も素敵に初演して下さいました!
ふほほぃ!

この作曲は、本当に難しかったです( ´_ゝ`)
現代音楽でのエレキギターは、広義のポップスでのそれに明らかに敗北しています。
しかも、今や動画投稿サイトに面白いパフォーマンスが次々とアップされています。

そこで私が選んだのは、エレキにロックを演奏させるという、捻りも何も無い直球勝負。
先日も「お前の曲は軟弱な日本趣味」と言われたばかりでしたし、
我ながら、相変わらず芸が無いとは思いましたが、
エレキを使う以上、無視出来ないことですし、
逆に、現代音楽業界のことなど、殆ど考えずに作曲しました。
(つまり、少しは考えてしまうというチキンな態度でした、、)

作曲前に何度か見た動画は、以下の二つ。
一つは、大好きなギタリスト、Alexi Laiho(Children Of Bodom)のもの。



もう一つは、私達の世代なら通過しているであろう、SUGIZOさんのもの。



後者ではリングモジュレーターを使ったデモ演奏を聴くことが出来ますが、
このエフェクトを使うかどうか、最後まで悩んだ末、結局は却下しました。
(山田さんには使用する打診を何度かしておりました)
理由は単純で、どうも古臭かったから。
今回の拙作はオールドスタイルの楽曲でしたが、それでも受け入れられませんでした。
「かぎろい」というタイトルだったから、というのもありますけど。
3曲目でワウを狂気の沙汰で使ったのは、この動画の影響が強いです。

あと、ループサンプラーを使わないことや、
パソコンでエフェクト処理しないことも、割と早い段階で決めました。
(途中まで、Cubaseのプラグインで色々と試してはいたのですが、、)
エレクトロニクスの第一人者、有馬純寿さんが参加されるとのことで、
MAX/MSP等を使ったインタラクティブなものへの欲求もありましたが、
それよりも、ギタリストの家にありそうな機材だけで完結させる音楽の方を希求しました。
(アンプはHughes & Kettner、マルチエフェクターはZOOM G9.2ttを使用)
なので、何人かに質問されましたが、
2曲目のリバース・ディレイのタイム設定などは、曲中で一切変更しておりません。
あの程度の複雑さであれば、素晴らしい演奏家さんなら、人力でどうにでもなります。
(SUGIZOさんの動画のように、やろうと思えば可能でしたが、、)

3曲目で微分音のチューニングを施したことについて、
「スペクトル楽派を意識したのか?」「全く効果的じゃなかった」と仰る方もいらして、
現代音楽的な耳では確かにそういうジャッジになるのは、私でもよく理解出来るのですが、
狙いは全く違う所にありました。
ロックやブルースで1/4音のチョーキングを多用することはよく知られていますが、
ここでは、デスメタル的なビートでしたし、チョーキングする暇など無かったので、
「だったら、最初から1/4音だけ上げていれば良いじゃない」
という、ごくごく単純な理由でした。
村上隆さんの表現を使えば、「コンテクストの誤読」でしょうか。
しかも、マイケル・ヘッジスや彼のフォロワーのギタリストなどを聴いていれば、
このようなチューニングは珍しくもないので、そこへ引っ掛かることに新鮮さを覚えました。

変則チューニングを用いる中、クラシックの引用も幾つかありました。
レギュラーチューニングで演奏すると、普通に原曲が顔を覗かせます。
現代音楽でよく見られる引用の際の(変奏というより)変容、変調のプロセスを、
ここでも「誤読」した形、と申しましょうか。
エレキとクラシックの相性の良さは、周知の事実でしょうから。

拙作では、その楽器の旧来的な扱いから発揮される演奏効果に、いつも期待しています。
奏法の拡張、音楽の拡張も、音楽の発展には不可欠なものですが、
クラシックの分野に限らず、そのようにして新しく生まれた概念を透かした上で、
旧来的なものを見つめ直したいと考えております。
勿論、新作初演を多くこなす演奏家さんでも初めて試みるような奏法を、
結果的にお願いすることはありますけど。。
でも、それさえも全く新しいものではなく、
その分野に日常的に関わっている人では気付けなくても、
素人でも抱くような疑問から簡単に導き出せるようなものばかりでしょう。

勿論、反省点は沢山ありました。
現代音楽でのエレキの軟弱な音色をいつも疑問に思っていて、
それで、ガシガシ攻めまくる曲を書いた、というのも動機の一つなのですが、
クラシック専用ホールとの相性を考えた時、それも致し方無いのかな?と思ったり。。
やってみて初めて気付く不器用さは、いつも通りでした。
でも、これも意外と簡単な方法で解決出来るのではないかと、
打ち上げからホテルに帰って、思い付くことでした。

意外と嬉しかったのが、最後の音を山田さんが弾いた直後、
少しフライング気味に声を上げた方がいらっしゃいました。
(一瞬で止まりましたが。。空耳ならば、それでも構いませんけど、、)
新作の初演だと、特に現代音楽では、いつ終わったのか分からない曲も多い訳ですが、
拙作の殆どはちゃんと終わりますので、そこへ敏感に反応して下さったのでしょう。
(拙作が公演の休憩前や最後の曲によく置かれるのは、そういう理由らしいです)

また、この手のコンサートでは、演奏後に作曲者が舞台上に呼ばれるのですが、
後から聞いた話によると、《かぎろい》の曲調と私の見てくれ?や動きが不釣り合いだったようで、
一部のお客様が動揺されていたようですΣヾ( ̄0 ̄;ノ

しかし、何と申しましても、山田岳さんの演奏は素晴らしかったです!
別の現場で、ある現代音楽のベテラン演奏家さんが仰っていた、
「彼の登場で、時代が変わった」というのは、まさにその通りだと思います。
普通のクラシックのギタリストからエレキの新作を委嘱されても、
私はこういうアプローチはしなかったでしょう。
彼だから初演出来た、と断言します!
実際、現代音楽のコンサートで、これに類するような独奏曲や演奏がどれだけあるでしょうか?
また、現代音楽を通過していないギタリストが演奏出来る曲だったでしょうか?
(いずれも、最初から眼中に無いアプローチだったかも知れませんけど、、)

現在進行形的な意味での現代音楽を大好きな方々なら垂涎ものであっただろう、
本公演のプログラム。
その末席に拙作を入れて頂いたことを光栄に思うと共に、
山田岳さん、有馬純寿さんという素晴らしい音楽家お二方とご一緒させて頂いたこと、
そして、これまた素晴らしいお客様と初演の時を共有出来たことを幸甚に存じます。

本公演が素晴らしかったと思う理由の一つが、
終演後にTwitterやFacebookでの反応を見た際、
お客様の印象的だった作品が、かなりばらけていたことが挙げられます。
なんと健全なことでしょうか。
目玉となる1曲に向けてプログラムを組み立てる演出も悪くありませんが、
山田さんが注意深く選曲して、そのどれもが素晴らしい作品で、
しかも、全作品を深く理解し、リアリゼーション出来るからこその反応だったと思います。
最後の作品が終わった後の鳴り止まない拍手も、それを表わしていました(*゚▽゚*)


さて、TwitterやFacebookでは既に告知致しましたが、
今夏、山田岳さんを鹿児島県鹿屋市にお招きして、2days公演を開催致します!!

7月28日(土)は、市役所近くの南仏・地中海料理のお店「ロートレック」にて、
クラシックギターで奏でるプログラム。
ベリオ、アンドリーセン、松平頼暁、久保摩耶子、田口作品などを予定。

7月29日(日)は、リナシティ前の「Bar Bottoms up」にて、
エレキギターやエレクトロニクス、映像を用いるプログラム。
ライヒ、ロミテッリ、アンドリーセン、足立智美、田口作品などを予定。

チケット料金や購入方法など、公演の詳細は後日改めて告知致しますので、
日程だけでもチェックして頂けると幸いです。
お近くにお住まいの方も、そうでない方も、皆様のお越しをお待ちしております(●´ω`●)

かぎろい1かぎろい2かぎろい3
かぎろい4かぎろい5かぎろい6
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まとめtyaiました【素敵。】

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