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東京でのいろいろ

どもっ(。・ω・)ノ゙自分です。

今回の東京滞在は、19日から22日までの3泊4日でしたが、
秋葉原に行く時間が取れないくらいに、音楽に関する内容が充実していました。
その一部を、少しずつ書いてみたいと思います。


19日の夜は、代々木上原の「けやきホール」で開催の、
戦う!!ヴァイオリン~辺見康孝 無伴奏リサイタル~』に伺いました。

これは、国立音楽大学の作曲学生を対象とした「ワークショップ」(担当:川島素晴氏)
という授業の一環で開催されたもの。
毎回、多彩なゲストを迎えての現代奏法や作曲に関するレクチャーが行なわれ、
それを受けて学生が作曲したものをゲストが試演する所まで実施されるそうです。
しかも、辺見康孝氏を迎えての今回は、その作品をホールでリアリゼーションしてしまうという、
夢のような企画!

先ず演奏されたのは、学生による新作7曲。
演奏された順に、成清翠氏の《創出サプリメント》、
山本哲也氏の《黒曜》、田中周吾氏の《Pressure》が特に面白かったです。
自発的な作曲への意欲が更に高まってからのヴァイオリン独奏曲を、
またいつか聴いてみたい、とも思いました。

最後に演奏されたのは、川島氏が大学4年生だった時の作品《夢の構造 III》
この曲が、とにかく楽しみでした!
と申しますのも、「レコード芸術」誌上での西村朗氏との対談で取り上げられていた曲で、
その中で、川島氏の作曲スタンスが明確に語られていたためです。
1994年に、当時、新日本フィルのコンサートマスターだった松原勝也氏により初演。
その後も、甲斐史子氏や今回の辺見氏がレパートリーにされているとのこと。

そして、何よりも重要なのが、この作品を持って、
「演じる音楽」という川島氏のコンセプトが実現されたということ。
今でこそ、川島氏のスタンスは周知の所となっていますが、
この初演時は一体どのような反応だったのか、大変興味があります。

私と同年代の作曲家は、
耳だけではなく「全感覚的に思考する」かのような川島氏の音楽に、
何かしらの影響を受けていると思います。
演奏行為へのフォーカスは過去から今に至るまで続いているとも云えるでしょうが、
川島氏の登場以前と以後では、大きな断絶があるようにも思えます。
今回の《夢の構造 III》での、ある意味で剥き出しの状態で提示されている、
演奏者の身振りから音は、音楽は生まれるというドキュメントを目撃出来たこと、
楽器も辺見氏も壊れてしまうんじゃないか、と冷や冷やしながらの鑑賞、
その全てが貴重な体験となりました。

1972年生まれである川島氏の少し上の世代は、
相対的価値観で作曲するような現代音楽に見切りを付ける人も少なくなかったようですが、
川島氏が大学へ入る頃には、世界の音楽の傾向を網羅的に取り込めるようになり、
70年代以降の新しい潮流を読み解くことで、更に新しい可能性の追求が可能となる。
相対的価値観を捨てなかった試みが連綿と続いたおかげで、
今の私たちの作曲活動があると思います。
そのようなリアリティも感じられる作品でした。

本公演の本来の意図は、学生たちが自分の言語を獲得するに至れるかどうか、
出品した学生たちの姿を川島氏が自らの学生時代に重ねて、
彼らの創意を挑発することにあった、とのこと。
私も同じ空間に居合わせた者として、その挑発に感化されました。

会場では、大好きなトランペット奏者、曽我部清典氏と、
やっとお話することが出来ました。
先月のミューザ川崎での公演ではご挨拶出来なかったので、本当に嬉しかったです!

終演後は、なかなか面白い組合せの5人で駅近くのパスタ屋さんへ。
帰りの電車も含め、かなり濃密な時間となりました。

上述の内容ともリンクするのですが、現代音楽の話となる時、
急に密度の下がる世代があるのは、ちょっと寂しいものがありますね。
「現代音楽を盛り上げて行きましょう!」と誓い合って、解散。


20日。

芸大でのマグナムトリオさんのリハ(ジャンピング土下座orz)が終わり、
向かったのは、音楽学部の学食であるキャッスル。
作曲家の竹岡智行氏と、昨年の現音作曲新人賞本選会以来の再会を果たせました。
現代音楽のフィールドだけでなく、劇伴の世界や、
ファイナルファンタジー』『モンスターハンター』等の
コンサートでのオーケストレーションなど、多岐に渡って活躍されている竹岡氏。
この日も、氏のオケ曲のスコアを見ながら、
劇伴の世界のこと、今期のアニメのことなどを語り合いました。
竹岡氏が音楽を担当するアニメ、早く実現して欲しいです!


夜は、東京オペラシティ リサイタルホールで開催の、
松平頼曉-80歳の肖像』に伺いました。

理学博士でもある松平頼曉氏は、作曲とピアノを独学されました。
「理系で独学の現代音楽作曲家」として、湯浅譲二氏と共に、
勝手に私のロールモデルとして定めている作曲家さんです。
音列に起因するシステムの活用という点でも、僭越ながら、強く共感致しております。

80歳となった今でも前衛であり続ける松平氏の作品を、
氏の音楽の理解者であり、忠実にリアリゼーション出来る、
比較的若い演奏家さんたちが上演する、という贅沢な内容でした。
氏の音楽は、スコアやCDに触れられる機会もなかなか無いので、
こうしてまとめて体験出来る機会は、非常に貴重なものだと思います。
(出来ることなら、ライブCDのリリースも期待したいです!)

上演されたどの作品も印象深いという、現代音楽の公演では大変珍しい感想なのですが、
一つだけ挙げるとすれば、
松平敬氏のバリトン、藤田朗子氏のピアノで上演された、
《イッツ・ゴナ・ビー・ア・ハードコア!》でしょうか。
松平敬氏のTwitterやブログで、あまりに複雑なポリリズムが事前に告知されていたことも、
リズム・フェチの私にとって、印象に残った一つの要因だったと思います。
俗っぽさと前衛の厳しさの同居。
音楽から一切の情念を排したとされる松平頼曉氏の作品ですが、
しかしながら、ユーモアを称えている点も大変刺激的に感じられます。

これからも、多くの現代音楽家の道標となるであろう松平頼曉作品。
今後も何が飛び出して来るのか、一人のファンとしても、大変楽しみです!


終演後は、ギタリストの山田岳氏、フルーティストの木埜下大祐氏と共に、
池袋のパスタ屋さんへ。
上記公演の感想を語り合いながら、
お二人のユニット『筒と箱』についても、11月の時より深くお話を伺うことが出来ました。
『筒と箱』の第1回公演は今度の火曜日、27日に、
東京オペラシティ 近江楽堂で予定されています。
邦人現代曲に特化した本公演。
改めまして、おすすめです!

山田氏が演奏された、藤倉大氏のギター曲《Sparks》の動画が、
YouTubeにアップされていますので、是非とも、ご覧頂きたいです!




21日は『eX.16 マグナムトリオ、現代音楽を吹き飛ばす。』本番当日。

その午前中、私は武蔵野音楽大学にて、
打楽器奏者の會田瑞樹氏から、ヴィブラフォンを中心としたレクチャーを受けました。
ご多用中にも拘わらず時間を作って下さった會田氏に感謝!

恥ずかしながら、ヴィブラフォンを間近で見るのも、直に触るのも、初めての経験でした。
これは面白い楽器ですね!
勿論、それは會田氏という素晴らしい演奏家さんが演奏されているから、
というのも絶対ありますけど。

現代曲に頻出する弓を使った奏法を中心にご説明頂きましたが、
私の様々なリクエストにも丁寧に応えて下さり、
また、そこから更に応用したアプローチも幾つか示して下さり、大変有意義な時間でした。
偶発的に見つかった奏法もあり、一緒に興奮する場面も!
こういう時間、素晴らしいですよね!

會田氏は夜の『eX.』にもご来場下さり、
打楽器奏者ならでは、というような視点でのご感想も寄せて下さいました。

未だ学生ながら、新作を委嘱するなど、精力的に活動されている會田氏。
現代音楽を大好きな打楽器奏者さんと出逢えたこと、心より幸甚に存じます!
彼から生まれて来るであろう打楽器のための新作、皆様、要チェックですよ!


今年最後のブログでも触れたいと考えていますが、
東京で出会う、大好きな音楽家の皆様に共通するのが、
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉です。
私にとって、先ず、清々しい方が多い印象なのです。
それは、上述した内容と重なるのですが、
「現代音楽を盛り上げて行こう」という共通認識の下で感じられることかも知れません。

少しでも私を歓迎して下さる皆様に甘えるのではなく、
謙虚な気持ちを持ちつつも、ある意味、音楽の上では対等に接し、
非力ながらも、現代音楽の今後に関わって参ります!
そう強く思えた東京滞在でした!


最後に。
今回宿泊したのは「ホテル リソル池袋」でした。
昨年9月の上京時にも宿泊して気に入ったので、
今年3月に予定されていた『eX.16』の時も宿泊する予定だったのですが、
先の大震災で公演が延期となり、予約をキャンセル致しました。
その際、幾ら接客業と言えど、あの大混乱の中で丁寧に電話応対して下さり、
前以て送っていた荷物も迅速に送り返して下さいました。
(通常の日数で届いたのには、本当に驚きました)
その時の感謝の気持ちをフロントの方へ、ようやくお伝えすることが出来ました。
本当にありがとうございました!

p.s.1
フロントの方がひよっちに似ていたので、
どうにかして「てへぺろ(・ω<)」と言ってもらいたかったのは、内緒の話です。

p.s.2
クリスマスなので、オペラシティの巨大ツリーを。。
(暗くて、ごめんなさい)

クリスマス@オペラシティ
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